メディア掲載歴

GOO WORLD関西版 2007年2月号に洗車の匠特集記事として取り上げられました!(TOMEI RIHGA ROYAL SHOP店長時代)

投稿日:2007年2月1日 | カテゴリー:メディア掲載歴

  • GOO WORLD関西版 2007年2月号
  • GOO WORLD関西版 2007年2月号
  • GOO WORLD関西版 2007年2月号

誌面より掲載箇所を一部引用

一流ホテルで行われる一流の洗車

一流ホテルで、セレブをも満足させる洗車とボディーコーティングのプロがいる。

そう聞いて、今月のザ・職人はそれしかないと思った。

正月ということで、愛車もキレイにしてやるいい機会。

洗車のコツも聞いたので、参考にしてもらえたらうれしい。

その饒舌な語りに思わず引き込まれると同時に、ちょっと予想外の職人さんといった印象も与える中武さんである。そもそも場所からして意外だ。なんと大阪・中之島のリーガロイヤルホテル。そんな一流ホテルの一画で、ワックス掛けやボディーコーティングをしているショップの店長である。

店の顧客のうち3割は、ホテル利用ではなくて同店目当てにやってくるという人気の秘密は、なんといっても洗車の美しさにある。ホイールの内側も、ドアやトランクといった開口部の隅々までもきれいになっていて、もうよそに頼む気がしなくなるというのだ。

「下の方も、見えないところまで手を入れて洗っています。けっこうピッチが付いたりしてますんでね。ドアやトランク、ボンネットは開けたところのフチの部分や厚み部分もきれいにしとかないと、あとで雨なんかで濡れたとき、黒く汚れた水が流れ出てボディを汚すんですよ。自分のクルマがそうなったらいやだし、僕らの仕事自体も、よそと同じと思われるのはイヤなので、細かいところまで気をつけています。」

中武さんは洗車の用意をしながら最後の方を力を込めて言った。

洗車作業を見せてもらって思ったのは、ボディのルーフの方から下へ向かって洗うというよく見かける手順とはまるで違うということ。フロントからフェンダーの内と外、ホイール、ボンネット、ドア、ルーフと上下しながらだんだん後ろに移動していく。しかもそのブロックを洗剤で洗ったら、すぐに水で洗い流してから次のブロックへという具合だ。

同店では二人一組で洗車するが、たとえ一人で洗うにしても、スタート地点を決めてからどちらか一方にぐるりと回るようにする方が合理的だと言う。「ルーフから流すと水が四方に流れるから、ついボンネットの方に歩いたり、対面のウィンドウまで行ったりとムダな動きをしやすいです。」

むしろ一番汚れている足下の方から優先して洗う方が確実なのだ。なお、ルーフを洗ったときは、水をしっかり下まで流してやれば、先に洗った下の部分を汚すこともない。

外装を洗い終わったら、前述のようにボンネットなどの開口部、窓ガラスのフチを拭いて、洗車は完了。それから水分を拭き取るわけだが、ここでまた独特のワザが飛び出した。特注の大きな人口セーム皮をバサッとかぶせて、その広い面積の吸収力を利用して一度に拭き取るのだ。同店が使っているようないい素材は入手不可能としても、他の布で試してみる価値はある。

これで洗車は完成だが、ガラスコーティングを行う場合は、まだこの先に厳密な磨き作業が待っている。鉄粉除去とバフがけがそれだ。鉄粉とは金属加工の工場、鉄道のほかクルマのブレーキが身近な発生源で、付着するほど空気中の汚れがくっつきやすくなるし、長年放置すると鉄粉の酸化によって塗装を傷め、シミなどのダメージにつながるそうだ。特別に実演してもらったところ、施工前と施工後で手触り滑らかさがまるでちがうので驚いた。

鉄粉除去のあとはバフがけでキズを目立たなくしたり、塗膜の微妙な凹凸をならしてやる。でも先の鉄粉クリーナーで油分が失われてしまった塗装をいたわるため、中武さんは秘密の保護液を考案。それを塗ってからバフがけに入る。

「ヒゲ剃り前に塗るシェービングクリームみたいなもんです(笑)。30分から1時間ほどおいてバフがけすると、塗膜を傷めずに、ムラなくフラットに磨けます。」

バフがけでは塗装の質やキズの状態などからコンパウンドとバフを使い分けていく。たとえば、キズが多くてそのあたりの表面をならしたいなら、まずは粗めの羊毛バフで平坦にする。細く鋭いキズの補修では、傷口のエッジにまるみをつけて目立たなくするように、やわらかい毛のバフを傷口の中に入れ込むようにしながら磨くのだそうだ。バフを回すスピードも6段階の中から判断し、表面を削ってならしたい場合は、高回転、前述の傷口の処理には低回転を選ぶようにする。もちろん、ボディに押し付ける力の入れ加減も重要で、経験と勘が頼りになる。

「体力もいりますね。バフがけだけでも2時間ほどかかるので、僕はダンベルなどのウェイトトレーニングをやってます。」

そういえば洗車からコーティングまで、しゃがんだり伸ばしたり動きっぱなしだし、バフがけの機械もけして軽くない。ムダのない動きは、体を守る意味でも大切だと思った。

こうしてようやくコーティングとなる。中武さんによると、これまでのガラスコーティングは個人的に光沢に物足りなさを感じていたが、『G’ZOX(ジー・ゾックス)』の登場でやっとフラストレーションを感じないようになったと笑う。どこにも負けない美しさが中武さんの一番のこだわりなのだ。ではやりがいは?

「仕上がりを見たお客さんの“すごいね”のひとこと。これが楽しみなんです。いつかは自宅に工房をつくって、預かったクルマを時間を気にせずにコツコツ仕上げていけたらなと思いますね。」

それまでマネージャーらしかった中武さんも、最後はいかにも職人らしい夢を語ってくれた。